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取り組みWORKS

不動産の企画運営から、マーケット、まちの学び、行政の事業まで。人と街のあいだに立って手を動かしてきた仕事の一部を紹介します。

北九州家守舎

築古不動産/全般

江戸のまちで大家に代わって長屋を差配し、店子の暮らしごと面倒を見ていた「家守」。その職能を現代に置き直した、完全民間型のまちづくり会社です。小倉・魚町エリアの遊休不動産をリノベーションで再生し、そこで新しく商売を始める人を支えています。企画づくりから広報、日々の運営まわりまで、実務のところで関わっています。

課題:商店街に空き店舗が増えていく理由を、北九州家守舎は「お客さんが減ったから」とは考えていません。まちの中から魅力のある店が減り、その結果として人が来なくなる。さらに言えば、まちで商売を始めたいと思う人の絶対数そのものが減っている。空いたままの建物と、何かを始めたい人。そのあいだをつなぐ手が足りていないことが、本当の課題でした。

やったこと:江戸の町人たちは、行政に頼らず自分たちで「家守」という仕組みをつくり、まちの維持管理を担っていました。北九州家守舎は、その職能を現代に引き直しています。志のある不動産オーナー、新しく商売を興す人、そのあいだに立つ家守。この三者が組んで、遊休不動産をリノベーションで再生し、借り上げて貸し出し、そこで始まる事業そのものを支えていく。計画をつくって終わりではなく、自分たちも動いてリスクを引き受けるやり方です。私はそのなかで、企画づくりや広報、日々の運営まわりの実務を担っています。

そのあと:築52年の10軒長屋を再生した「comichiかわらぐち」、小倉駅から歩いて5分のスモールオフィス「MIKAGE1881」、女性専用シェアハウス「coclass」。建物が変わるだけでなく、そこで新しく商売を始める人が続いていることが、いちばんの成果だと思っています。古い建物の癖を見ながら、どんな人が入り、どんな使い方が育つかを考える。場が育っていく過程に、長く伴走しています。

北九州家守舎の様子

ことぶきハイツ

築古不動産/企画運営

小さな店や活動が集まる、路地のような場。区画の使い方を考え、入居者を探し、日々の困りごとに応えながら運営する。ひとつずつ手をかけて、にぎわいが生まれる場を育てています。

課題:長年使われていなかった築古の一角を、街に開かれた場所に変える必要がありました。

やったこと:「路地のような場」をコンセプトに、小さな出店者が集まりやすい区画の設計と、日常のにぎわいを生む運営を行いました。

そのあと:気軽に立ち寄れる店が定着し、街の新しい散歩ルートの一部になっています。

ことぶきハイツの様子

EAT LOCAL KOKURA

イベント/ファーマーズマーケット 企画運営

地元の生産者と街の人が出会うマーケット。出店者とのやりとり、会場づくり、当日の運営、広報まわりまで担当。天候や人の流れを見ながら、その日の場を整えています。

課題:地元の生産者と街の人が出会う場が少なく、地場の食材の魅力が十分に伝わっていませんでした。

やったこと:出店者とのやりとり、会場のレイアウト、当日の運営、広報まわりまでを担当。天候や人の流れを見ながら、その日の場を細やかに整えました。

そのあと:生産者と食べ手が直接つながるマーケットとして定着し、街に新しい食の風景が生まれています。

EAT LOCAL KOKURAの様子

ウオマチ大学「はじめてのコンポスト体験」

イベント/企画・広報・運営

生ごみを土に還す、バッグ型コンポストの連続講座。ローカルフードサイクリング株式会社と連携し、2026年4月から7月にかけて全3回を魚町銀天街事務所で開催しています。講座の組み立てから、チラシとSNSでの告知、申込フォームの用意と受付、当日の運営まで担当しています。

課題:コンポストは「よさそうだけど、うちでは無理」と思われがちなものでした。においが出るのではないか、虫が湧くのではないか、そもそも続かないのではないか。個人や個店の暮らしのなかに置いてもらうには、その手前にある不安を、ひとつずつ外していく必要がありました。

やったこと:自宅のベランダや店の小さなスペースでも扱えるバッグ型コンポストを展開する、ローカルフードサイクリング株式会社と連携。全3回の連続講座として組み立て、回の並びはコンポストそのもののサイクルに合わせました。1回目は仕組みを知って生ごみを入れはじめるところまで、2回目は投入期間のにおいや水分の相談会、3回目は熟成期間の過ごし方と夏場の虫対策。初回を無料にして入口を広げ、途中の回からでも入れるようにしています。告知物のデザインから申込フォームの用意、当日の運営までを担いました。

そのあと:「捨てる」をやめて「育てる」へ。ごみの処理ではなく、楽しく無理のない循環として続けられる人が少しずつ増えています。見据えているのは、街で買う、家で食べる、コンポストで堆肥にする、できた堆肥を街に返す、という環。連携する店舗や施設、保育園などに堆肥を使ってもらうところまでを目指して、回を重ねています。

ウオマチ大学「はじめてのコンポスト体験」の様子

美食産業創造塾

コミュニティ/事務局

食の事業者が学び合う北九州市の取り組み。事務局として、講座の日程調整や当日の運営、記録の作成、参加者どうしがつながる場づくりまで。会が続いていく裏側を支えています。

課題:食の事業者が学び合い、つながる機会をどう継続的につくるかが課題でした。

やったこと:事務局として、講座の日程調整や当日の運営、記録の作成、参加者どうしがつながる場づくりまでを担当。会が滞りなく続くよう裏側を支えました。

そのあと:事業者どうしの学びと交流の場として回を重ね、地域の食の担い手を育てる土台になっています。

美食産業創造塾の様子

一期一食2025

イベント/事務局・ステージ制作

食をテーマにした北九州市のイベント。事務局として関係者との調整や進行を担いながら、ステージの構成や当日の演出まで。細かな段取りを重ねて、その日一日の流れをつくりました。

課題:食をテーマに、多くの関係者が関わる一日限りのイベントを、ひとつの流れにまとめる必要がありました。

やったこと:事務局として関係者との調整や進行を担いながら、ステージの構成や当日の演出まで担当。細かな段取りを重ねて、その日一日の流れをつくりました。

そのあと:食の楽しさを街に伝えるイベントとして形になり、来場者に一日を通した体験を届けました。

一期一食2025の様子

無印良品 小倉愛宕「つながる市」

イベント/企画・運営

無印良品 小倉愛宕にて開催しているマーケット。出店者との調整、会場のしつらえ、当日の運営まで。つくり手と暮らす人がゆるやかに出会える、まちの市を企画・運営しています。

課題:つくり手と暮らす人が、日常のなかで気軽に出会える場を街につくりたいという想いがありました。

やったこと:無印良品 小倉愛宕を舞台に、出店者との調整、会場のしつらえ、広報、当日の運営までを企画・運営。季節や場所の空気に合わせて、その日の市を整えました。

そのあと:地域のつくり手と来場者がつながる定例の市として親しまれ、まちの新しい風景になっています。

無印良品 小倉愛宕「つながる市」の様子

ウオマチ大学「得する街のゼミナール」

まちづくり/企画・広報・事務局サポート

魚町銀天街の店主が講師になり、そのお店ならではの知識やプロのコツを教える少人数制のゼミ。通称「うおゼミ」。講座の掘り起こしから、チラシ・Webでの告知、受付期間の設計、開催後のアンケート集計と振り返りまで、開催のあいだを整えています。

課題:店主が講師になるという仕組みは、裏を返せば「教えることに慣れていない人」が講師になるということでした。講座の内容が決まらない、募集の書き方がわからない、当日の進め方に不安がある。開催のたびに、その手前でつまずく場面がありました。

やったこと:店主との打ち合わせから講座の切り口を一緒に探し、チラシとWebサイトの原稿を整え、受付開始日から講座期間までの告知の流れを設計しました。第25回では会期を6月の1か月間に設定し、受付開始を5月23日に前倒し。開催後はアンケートを集計して、次回に渡せる形の振り返り資料にまとめています。

そのあと:回を重ねて第25回を数え、まちの恒例行事として定着しました。受講をきっかけにお店の常連になる人も生まれ、講座そのものよりも「店主と話せたこと」が記憶に残る場になっています。

ウオマチ大学「得する街のゼミナール」の様子

WeLove小倉協議会

まちづくり/幹事・事務局

小倉の中心市街地で活動する個人や団体をつなぐ、まちづくりのネットワーク組織。2010年の設立から、ネットワーク構築・小倉の魅力づくり・情報発信の三つを柱に、竹あかりやハロウィン、学生プロジェクトなど幅広い事業を重ねてきました。幹事・事務局として、総会や会議の運営、事業間の調整、情報発信の実務を担っています。

課題:まちの活動は、それぞれが単体では熱心に続いていても、たがいの存在を知らないまま並んでいることがあります。商店主、企業、大学、行政。立場も時間の流れ方も違う人たちが同じまちを見ているのに、線がつながらない。協議会は、その線を引くためにつくられた場でした。

やったこと:会そのものが「あいだ」を持つ組織なので、事務局の仕事はほとんどが調整です。総会や役員会の段取りを整え、事業ごとに動く実行委員会と会全体のあいだをつなぎ、決まったことを記録して次に渡す。表に出るのは各事業のほうで、事務局はその手前と後始末を引き受ける役回りです。

そのあと:設立から十年以上が過ぎ、竹あかりのように毎年の恒例として根づいた事業も、学生が主体で動く取り組みも生まれています。人が入れ替わっても続いていく形になってきたことが、この会のいちばんの成果だと思っています。